本はごはん。
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単行本が刊行されたときから読もうと思っていたのですが、文庫版が
出たのを機に読んでみました。
障害者の犯罪と性に対して、マスコミは長い間タブー視してきており、
それを私に顕著に印象づけたのは「レッサーパンダ事件」でありました。
犯人が捕まってからぴたりと報道が止まってしまったので。
「自閉詳裁判」を読まなければ、犯人が障害者であったこと自体、
未だに知らなかったかもしれません。
この著書を読むと、刑務所が障害者のひとつの受け入れ施設になっている
ことが「現実」であることがよく判ります。罪を犯し、福祉の手当ても
受けられず、刑務所しか居場所がなくなってしまったひとたち。
この本の冒頭に、
「俺たち障害者は生まれたときから罰を受けているようなものなんだから罰を受ける場所は
どこだって良いんだ」という刑務所の中の障害者の言葉がありますが、この切ない言葉に
彼らの寄る辺なさがにじみ出ているように思います。
また、聴覚障害者との意思疎通の難しさ、などもよく表現されています。
手話はひとつではないのだそうです。
そして聾唖者だけで組織されている暴力団があったり、聾唖者が聾唖者をターゲットに犯罪を
犯していたり、やはり被害者にも加害者にもなってしまいやすいのが障害者を取り巻く現実
なのかもしれません。
いままでマスコミをはじめみんなで「なかったこと」「みなかったこと」にしてきた問題を
テーブルの上に上げたことに大きな意味があると思います。著者は具体的施策にも奔走して
いるようですが、得てしてこの手の問題は「総論賛成、各論反対」になりやすい要素を
はらんでいると思うので、ちゃんと考えなければならない問題だと思います。
「累犯障害者」 山本 譲司 ★★★★
出たのを機に読んでみました。
障害者の犯罪と性に対して、マスコミは長い間タブー視してきており、
それを私に顕著に印象づけたのは「レッサーパンダ事件」でありました。
犯人が捕まってからぴたりと報道が止まってしまったので。
「自閉詳裁判」を読まなければ、犯人が障害者であったこと自体、
未だに知らなかったかもしれません。
この著書を読むと、刑務所が障害者のひとつの受け入れ施設になっている
ことが「現実」であることがよく判ります。罪を犯し、福祉の手当ても
受けられず、刑務所しか居場所がなくなってしまったひとたち。
この本の冒頭に、
「俺たち障害者は生まれたときから罰を受けているようなものなんだから罰を受ける場所は
どこだって良いんだ」という刑務所の中の障害者の言葉がありますが、この切ない言葉に
彼らの寄る辺なさがにじみ出ているように思います。
また、聴覚障害者との意思疎通の難しさ、などもよく表現されています。
手話はひとつではないのだそうです。
そして聾唖者だけで組織されている暴力団があったり、聾唖者が聾唖者をターゲットに犯罪を
犯していたり、やはり被害者にも加害者にもなってしまいやすいのが障害者を取り巻く現実
なのかもしれません。
いままでマスコミをはじめみんなで「なかったこと」「みなかったこと」にしてきた問題を
テーブルの上に上げたことに大きな意味があると思います。著者は具体的施策にも奔走して
いるようですが、得てしてこの手の問題は「総論賛成、各論反対」になりやすい要素を
はらんでいると思うので、ちゃんと考えなければならない問題だと思います。
「累犯障害者」 山本 譲司 ★★★★
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